
会社でペットボトルのお茶を飲む人も多いと思います。
そんな時に注意したいのがお茶の選び方。何も考えずに選ぶと思いがけずに体調に悪影響を与えてしまう可能性もあります。
お茶の特性や効果を知ることで自分に合ったお茶を選びましょう。
お茶の効能
お茶と言えばカテキンという成分が有名です。カテキンはタンニンと同じ成分を意味していてお茶の渋みの元となるポリフェノールの1種です。
このカテキンには抗酸化作用やウイルスの増殖を抑える抗菌作用があることで知られていますが、血糖値の上昇を抑えたり、血中コレステロールを低下させ肥満を予防する効果もあると言われています。
お茶にはカテキン以外にもビタミンやカフェイン、テアニンなどの体にいい成分が含まれています。
カフェインが含まれていてもコーヒーやエナジードリンクのような覚醒効果を感じないのはお茶の甘味や旨味成分となっているテアニンによってカフェインの作用が穏やかになっているからです。カフェインが苦手でもお茶は大丈夫だという人がいるのはテアニンが入っているからと考えられます。
体を冷やすお茶、温めるお茶
お茶は種類によって体を冷やすものと温めるものがあります。
緑茶も紅茶もほとんど同じ茶葉から作られていていて、発酵の進み具合いによって種類が変わってきます。
お茶の元となる緑茶は体を冷やす効果があって、発酵が進むと成分が変化することで体を温めるようになります。
ほうじ茶は茶色いので一見発酵してそうな色をしていますが、茶葉を炒ることであのような色になっているため、実際には発酵していません。
それでもほうじ茶は体を温める方に分類されているので、茶葉の場合はお茶の色で分類し、緑のお茶は体を冷やし、茶色いお茶は体を温めると分類することができます。
コーヒーや麦茶はほうじ茶と同じように炒っているのに体を冷やすという少しややこしい扱いとなるのであくまでも茶葉限定です。
お腹が弱い人が選ぶお茶
健康な人であれば季節によって飲み物を変えるといいかもしれません。
夏は体を冷やす緑茶や麦茶、コーヒー。冬は体を温めるほうじ茶や紅茶といったものが適しています。
ところがお腹の弱い人は常にお腹を温めることが重要。夏場でも体を温めるお茶を選びたいところです。
しかもできるだけ優しいものを選ぶようにしましょう。コーヒーは合わない人が多いのでもちろん避けたいところですが、中にはウーロン茶や紅茶にも過敏に反応してしまう人もいます。
食後であればあまり過敏に反応しない可能性が高いものの、会社に持ち込むペットボトルの飲み物は空腹時も含めてずっと飲み続けることになります。
上記を踏まえた上でお腹が弱い人が選ぶお茶はほうじ茶が適していると思われます。
ほうじ茶は火入れをすることで体を冷やす成分が少なくなり、温める成分が増えているため、緑茶と同じ成分を含有しつつもより優しくなっています。
それでもほうじ茶をあまりがぶ飲みすると胃が荒れたりすることもあるので少し薄いものを選ぶといいかもしれません。
実際に会社の近くのセブンイレブンではセブンプレミアムのほうじ茶だけが売り切れていることがよくあります。
店内ではスーツを着た男性社員が手にしてるのをよく見かけるので、経験上自分に合っているものを見つけて自然と選んでいるようです。
まとめ
お茶には健康にいいと言われている成分が多く含まれています。
発酵の進み方や炒ることによって元の緑茶からビタミンCなどの量は減ってはしまっているものの、含まれている成分の種類は変わりません。
本来は急須で入れたお茶が理想的ではありますが、昔と違って会社ではペットボトルのお茶が主流となっています。
それでも仕事中毎日飲むものなので、いろいろ試して自分の体質に合ったものを見つけましょう。