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フリーランス必見!面倒な確定申告を自力で乗り切る方法【後編】

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確定申告

一通り売上や経費を入力したらいよいよ確定申告の書類を作るための準備に入っていきます。前編を見ていないという人はこちらをご覧になってくださいね。

フリーランス必見!面倒な確定申告を自力で乗り切る方法【前編】

按分

前回満額で入力しておいた家賃や光熱費、ガソリン代などの費用を仕事でどれくらい使用したのか割合を設定します。

この割合については悩ましいところで課税対象額を減らすために「ほとんど仕事で使ったことにしちゃおう!」とつい悪い考えに流されてしまいそうになりますが、きちんと現実に則した比率を入れましょう。

家賃なら時間で考えると1日8時間作業したとして24時間の三分の一仕事に使用していたことになるので割合でいくと33.33%というところです。もちろん仕事の時間がもっと長かったり、同居人がいる場合もありますので状況に応じて割合を変えてください。

同じように光熱費やガソリン代、通信費や旅費交通費、租税公課などについてもそれぞれ設定していきます。

駐車場やETCの料金をそのまま入れている場合は旅費交通費に割合を入れ、自動車税などの税金も租税公課で調整することができます。

「ツカエル青色申告」の場合は「決算」→「家事関連費按分」を実行すると各項目ごとに入力することができます。一通り設定したら右上の仕訳作成を押すと振替伝票の画面になるので上部の追加を押すと登録されます。

「仕訳日記帳」を見ると借方科目に事業主貸、貸方科目に先ほど設定したそれぞれの項目、税区分に家事分と割合が記載されているのが確認できます。

修正したい場合は再計算が必要なので先ほどの按分で入れた項目を一度「仕訳日記帳」からを削除し、再び「家事関連費按分」からおこなってください。「仕訳日記帳」から「摘要」だけを修正しても金額に反映されないので注意が必要です。

2020年02月19日追記
最新版のツカエル青色申告20で確認したところ、「家事関連費按分」から事業割合を修正して「仕訳作成」→「登録」を再度おこなうと仕訳日記帳が修正されました。操作方法が悪かったのかバージョンアップして変更されたのかは不明です。

減価償却

10万円以上のものを購入した場合に減価償却しなければなりません。青色申告の場合は2020年3月31日までなら30万円まで即時償却できるという特例がありますが、合計300万円までとされています。今後期間が延長されたり金額が変わる可能性がありますので随時最新の情報を確認してください。

減価償却を「ツカエル青色申告」でおこなう場合は「決算」→「固定資産管理」を選択します。

新規を押すと情報を入力するウィンドウが開きます。何やら難しい感じがしますが、恐れることなく資産名称と数量、勘定科目、取得日、取得価額などを入力していきます。個人の場合は基本的に定額法と決まっているのでここはいじらず、耐用年数まで入れればだいたいOKです。

最近のパソコンはそんなに高くないので減価償却の必要はほとんど無さそう。なので入れることが多いのは住宅や自動車など高額なものに限られてくると思います。新車の耐用年数は普通乗用車6年、軽自動車4年と決まっていて中古車の場合は新車時から経過した年数を引いて計算します。住宅は木造の場合で22年です。

あとは詳細から事業専用割合を設定します。「家事関連費按分」と同じように事業に使った割合を入れましょう。

こちらも「仕訳作成」→「登録」をおこなわないと仕訳日記帳に反映されないので注意が必要です。

青色申告決算書

青色申告決算書

「決算」→「青色申告決算書作成」を選択すると各種項目を入力す画面が開きます。特別なことが無ければ、決算書項目で「65万円の青色申告特別控除を受ける」のチェックを確認し、「控除額を計算する」ボタンを押して反映させ、事業主や事業所などの項目を入れて右上の「印刷プレビュー」を押せば書類が完成します。

この時「地代家賃の内訳」から大家さんの住所、氏名、賃貸料などが入れられます。以前気付かずに未入力のまま出してしまったこともありますが、一応入れておいた方が確実です。「地代家賃の内訳」は2ページ目に反映されます。

所得税確定申告書

「決算」→「確定申告書の作成」を選び、「所得税確定申告書」画面を出します。

最初に「取込」→「データ取込」を選択します(2年目以降の人は「前年情報の取込」をすると前年度に入力した情報が反映されるので手間が省くことができます)。この「データ取込」の「事業所得、不動産所得等の金額情報」は先ほどの按分の割合を変更したときや新たに経費を追加、削除して金額が変更になった時は毎回実行して金額を反映させてください。

今年度が初めてで「前年情報の取込」をしなかった場合は「各種設定」から自分の情報や銀行口座を入れていきましょう。還付金がある場合はこの口座に振り込まれるので入力は慎重に。

次に「収支関連入力」→「事業所得(営業等・農業)の入力」を実行し、上部タブの左「源泉徴収されている収入金額の内訳入力」を選択すると支払者の氏名や収入金額、源泉徴収額を入力する画面が開くので仕事をした会社から送られてきた源泉徴収票の内容を入力します。間違って「収支関連入力」→「給与所得の入力」に入れないよう注意してください。ここに入れた内容は「確定申告書第二表」に印字されます。

あとは「控除関連入力」から届いたはがきを用意して健康保険や年金、生命保険など金額を入力していきます。小規模企業共済をやっている場合もここに項目があります。

10万円以上の医療費がある場合は「医療費控除」も入力できます。最近はドラッグストアで買った薬もセルフメディケーション税制として控除を受けることができます。医療費10万円は大病でもしない限りなかなかいかないと思いますが、歯医者でインプラントをするとあっさり超えてしまったりするので病院の領収証は取っておいた方がいいです。

結婚している方は配偶者控除も忘れないように。「配偶者の所得金額」の「給与等の収入金額」を入力すると控除額は自動的に計算してくれます。

「税額控除入力」から「青色特別控除の入力」に65万が入っていることを確認します。他に「収入関連入力」や「税額控除入力」がある人は入力し、マイナンバーを入力すればだいたい完了です。

ここで大事なのは右上の「課税される所得金額」。ここの金額によって来年度の住民税や健康保険料が大きく変わってきます。面倒な確定申告の入力を頑張ってきたのもこのためと言っても過言ではありません。金額が大きすぎる場合は忘れていた経費が無いかもう一度探してみることをおすすめします。

最後に

ここまでやれば「所得税青色申告決算書」と「確定申告書B」が印刷できるはずです。税務署から送られてくる「確定申告書用紙等在中」は手書き用なので「添付書類台紙」のみ使って、源泉徴収票や年金、生命保険、小規模企業共済などのハガキを貼って一緒に持っていきます。

税務署ではコピーを取らせてくれないので控え用に2部づつ出しておくことを忘れずに。書類を税務署に提出し、控えにスタンプを押してもらえば確定申告は完了します。

個人で確定申告する人が行列を作っている中、書類提出だけならあっという間に終わるのでちょっぴり優越感に浸ることができます。

今回は「ツカエル青色申告」を使った場合の例になりましたが、他の青色申告ソフトでもほとんど同じような機能があります。やることは一緒なのでメニューや項目名を置き換えてもらえば通用するはず。

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