以前の記事で青色申告のやり方を紹介しました。
どの青色申告ソフトも本格的に使おうとすれば、サポートなしでも年間1万円近く費用がかかってしまいます。
・マネーフォワード クラウド確定申告:フリープラン仕訳件数年間50件、ベーシックプラン月額800円、年額8,800円
・やよいの青色申告オンライン:セルフプラン1年間無料お試しで次年度から年額8,000円、ベーシックプラン1年目6,000円次年度から年額12,000円
・やよいの青色申告 19:販売価格:12,000円(税抜)※次期バージョンアップ版無償提供、「あんしん保守サポート」初年度無料
・ツカエル青色申告 19 +確定申告:通常版7,400円+消費税、ダウンロード版5,000円+消費税※フリー版、30日間の体験版有
※2019年2月現在
フリー版は機能や仕訳件数に制限がある
「マネーフォワード クラウド確定申告」のフリープランは魅力的ですけど、仕訳件数が年間50件までというのは節税するためにはちょっと少ないです。
毎月支払っているものを入れるとそれだけで12件になるので家賃、電気、水道、ガス、携帯電話の5項目で48件使ってしまい、他の経費がほとんど入らなくなってしまいます。
「ツカエル青色申告」のフリー版は一見制限が多いように見えて「一般・農業→年間300仕訳以下、不動産→年間100仕訳以下」とあり、仕訳件数は充分。
集計や消費税はフリーランスにとっては使えなくてもあまり気にならないです。
唯一問題なのが「家事関連費按分」が使えないこと。これは後から変更することを諦めれば入力する時点で按分しておけば何とかなりそうです。
白色申告向けにすすめているだけあって無料でもかなり使えそう。これで済んでしまえば青色申告ソフトにお金を出す必要は無くなってしまいます。
まずは上記2つを使ってみて購入するか考えてみましょう。
契約、更新のタイミングによっては節約できる

「やよいの青色申告 オンライン」の無料体験版は入力などの基本機能だけしかできず、決算・申告は使えません。
「ツカエル青色申告」の体験版は数字が*(アスタリスク)で印字される以外は30日間すべての機能が使えます。
そこでどちらを使う場合も最初は体験版で経費を入力しておき、確定申告期間終了間際に製品版に移行。各種控除や按分、減価償却などを入力して確定申告書を短期間で完成させます。翌年は早めに確定申告書を作ってしまえば次年度の料金が発生する前に終わらせることができます。
「やよいの青色申告 オンライン」の場合はセルフプランなら全ての機能が1年間無料で使えるので2年目が終わった時点でキャンセルすれば完全無料。
「ツカエル青色申告」の場合は最初に製品版に移行した時点で購入しなければならないため、1年分の費用で2年分の確定申告をおこなえることになります。
その後も遅めと早めに確定申告の資料作成を繰り返すことによって1年分の費用で2年分使うことは不可能では無さそうです。
考えてみれば確定申告のために青色申告ソフトを使う時期は毎年2月前後に限られています。毎月きちんと経費を入力している人は別ですが、年間で約一ヵ月間しか使わないものに月額だったり、年払いだったりするのは少々もったいないです。
上記の方法で2年後に使用するソフトを移行すれば「ツカエル青色申告」1年分の料金で4年間使えることになります。
ただしデータを移行する手間もありますし、操作にも慣れてきていることを考えると同じソフトを使い続ける方が無難かもしれません。
2年ごとに別アカウントを作って「やよいの青色申告 オンライン」を無料で使い続けようなどと考えてはいけません。メーカーから確認の電話をすることもあるそうです。