一時期よく見かけた「お問い合わせはこちら」などのメーラーが起動するリンク。
ホームページ上にメールアドレスを載せておくとスパムメール業者に収集されて大量のスパムメールが送られてきてしまうという事件が頻発したため、近頃は見かけることが少なくなってきました。あと環境によっては文字化けしてしまうといった事態も発生。
代わりに使われることが増えてきたのはGoogleフォームなどのフォームから送信するタイプのお問い合わせ。
ところがフォームからのお問い合わせの場合、メールアドレス欄に入力ミスがあると返信できないといった問題があります。確認用の再入力欄があって2回もメールアドレスを入れないといけないのも面倒です。再入力したって間違える時は間違えるんです。
そこで最近では一部アプリからのお問い合わせなど、あえてメーラーが起動するようにしています。
スマートフォンではメーラーの選択が出つつも比較的順調に機能しますが、PCでは普段使っていないメーラーが起動してしまったり、ひどい場合は反応すらしないことも。
PCからお問い合わせのメールを送るようなことは滅多にないけど、アプリ開発の動作テストなどでは使うこともあります。それにきちんと普段使っているメーラーが起動するようにしておけばいざという時役に立つかもしれないし、そんなに手間でもないのでちゃっちゃとやっておきたいところ。
以下、メールのリンクからGmailが起動するようにする方法です。
Gmail上の設定
まずはChromeでGmailを起動します。未ログインの場合はログインしてください。
アドレスバーの右端をよく見てみると何やらトゲトゲしいアイコンが表示されています。
※これが表示されない場合は許可済だと思われるので「Windows上の設定」へ進んでください。
マウスを合わせると「このページはサービスハンドラのインストールを求めています。」という表示が出ます。

このトゲトゲはハンドラと言うそうです。「IT用語辞典 e-Words」によると、
という意味らしいです。そう言えばプログラム用語のイベントハンドラという言葉はよく耳にします。ここでは「mailto:」がクリックされた時の処理要求をハンドルしてGmailを起動させる、みたいな感じでしょうか。
クリックするとポップアップが表示されるので「許可」を選んで「完了」をクリックします。

以上でGmail上の設定は完了です。
Windows上の設定
Windows10の場合は「スタート」→「設定」→「アプリ」→「既定のアプリ」、Windows7は「スタート」→「既定のプログラム」を開いてください。
メールの関連付けをGmailに変更します。
以上で設定は完了です。試しにアドレスバーに「mailto:自分のメールアドレス」を入れてGmailが起動するか試してみましょう。
この設定は他のブラウザでも有効になります。FirefoxではいきなりChromeが開いてGmailが起動し、Edgeでは「アプリを切り替えますか?」というポップアップが出るので「はい」を選ぶとChromeが開いてGmailが起動します。
ハンドラの削除方法
ハンドラを消すにはChromeの設定から一番下の「詳細設定」を開き、「コンテンツの設定」をクリックします。
「コンテンツの設定」の中にある「ハンドラ」をクリックします。
メールの部分に「…」が縦に並んだようなアイコンがあるのでクリックすると削除できます。
削除すると、アドレスバーに再びトゲトゲマークが現れます。
この後、Windowsの「既定のアプリ」「既定のプログラム」を他のメーラーに変更しないと、ブラウザ内のメールリンクをクリックしても何も起こらなくなってしまうので注意してください。