WEBサイトの画像がJPEGやGIFがメインだった時代はPhotoshopかIllustratorから「Web用に保存」で圧縮率を調整しておけばだいたい問題ありませんでした。
ところが、PNGが一般的になってからも同様に最適化されているものだと思い込んでいたら、実はまだまだ圧縮できる余地が残されていることが発覚。しかもJPEGとGIFが圧縮率を上げると比例して画質も悪くなってしまうのに対し、PNGは見た目的にあまり変わらず容量を圧縮できるらしい。Adobeに任せておけば間違いないと信じていたのに…。
ネットワークの回線が速くなった現在では昔ほど容量にこだわることも少なくなってはきたものの、ブログの表示速度がサイトの評価にも繋がるので圧縮しておいて間違いはありません。
PNGの容量を減らすには画像を圧縮してくれるサイトが便利です。
TinyPNG
※画像圧縮の定番サイトPNGJPEG
オンライン画像圧縮ツールの定番といったらTinyPNG。以前はこれ一択でした。最近ではWordPressのプラグインCompress JPEG & PNG imagesでも有名です。
ファイル形式はPNGとJPEGに対応しているものの、JPEGは画質が落ちてしまうので基本はPNGだけしか使わないです。
一度に圧縮できるのは20ファイル、1画像5MBまでとなっています。年間25ドル払ってPRO版にするとファイル数の制限が解除され、1画像25MBまでになります。
単体で各画像ファイルをダウンロードする以外にもZIPでまとめてダウンロードすることもできます。
Photoshopのプラグインもあるようですけど、65ドルもするので節約したい人はサイトで地道に圧縮するのがよさそう。
試しに137KBの画像を圧縮してみたところ、42.8KBになりました。見た目はオリジナルと比較しても自分の目では違いを見分けることはできませんでした。
Optimizilla/Compress PNG Images Online
※圧縮率の調整やプレビュー機能、日本語表示にも対応。PNGJPEGPDF(Compress PNG Images Online)
安心の日本語表示対応サイト。この2サイトはページデザインやインターフェイスが同じなのでおそらく関連サイトだろうということでまとめてみました。
PNGとJPEGに対応し、Compress PNG Images OnlineはPDFの圧縮やPNG→JPG、JPG→PNG、SVG→PNGといった画像の変換もできます。一度に20ファイルまで。
画像をプレビューで比較しながらクオリティを調整することができるのでかなり使いやすいです。
PNGはデフォルトでも結構容量が削減できて拡大しても違いがほとんど分からないのでそのままでもいい感じ。
単体で各画像ファイルをダウンロードする以外にもZIPでまとめてダウンロードすることもできます。
圧縮したファイル名に-minが付くのでオリジナルと同じフォルダに保存しても上書きされません。
試しに137KBの画像をデフォルト設定で圧縮してみたところ、46.1KBになりました。見た目はオリジナルと比較してもほとんど変わりません。TinyPNGより若干容量が大きくなっていますが、圧縮率を調整すれば見た目を保ったままさらに容量を少なくすることもできます。
ユーザー登録や有料プランが存在しないというのも商売っ気が無くて交換が持てます。今最もおすすめできるサイトです。
Resize Images Online
※GIFやBMPにも対応し、圧縮率の調整や画像サイズの変更ができる。PNGJPEGGIFBMP
PNGとJPEGに加えてGIFやBMPにも対応しています。
最大の特徴は画像サイズの変更ができること。Photoshopを持っていない人にとってはかなり便利な機能です。
プレミアムプランに登録すると下記のような機能が使えるようになります。
・一度に最大30枚の画像をアップロード
・最大25MBの画像をアップロード
・さまざまなサイズ変更(パーセント、指定サイズ、実寸)
・画像フォーマットと品質を選択
・zipファイルですべての画像をダウンロード
Compressnow
※GIFにも対応し、圧縮率の調整もできる。PNGJPEGGIF
PNGとJPEG、GIFに対応していて一度に10ファイル、9MBまでアップロードできます。
シンプルなインターフェイスで圧縮率の調整も可能。
単体で各画像ファイルをダウンロードする以外にもZIPでまとめてダウンロードすることもできます。
GIFの圧縮や圧縮率の調整はTinyPNGにはない機能。こちらもユーザー登録や有料プランが存在しません。
その他
基本的には上記4サイトでこと足りるのであとはフォルダでまとめてアップロードしたいとか、SVGを圧縮したいといった特殊な用途に使いたい場合にチェックしてみてください。
PunyPNG
サイト名がTinyPNGに似ています。PNGとJPEGに加えてGIFにも対応。
一度に圧縮できるのは20ファイル、1画像500KBまでとなっています。
無料の会員登録をおこなうとEXIF情報を保存するなど機能が増えます。
Kraken.io
月額5ドル~79ドルの幅広い料金プランがあります。
料金を払ってPRO版にすると画像を圧縮ファイルでまとめてアップロードできるので大量の画像を圧縮したい場合に便利。
PRO版にはWordPressのプラグインが付属したり、他にもさまざまな機能が使えます。
Compressor.io
PNGとJPEGに加えてGIFとSVGにも対応。
Lossless(JPEG、PNG)とLossyを選択できるのも特徴。
ファイルサイズは10MBまでとなります。
まとめ
WordPressから画像をアップする場合であればCompress JPEG & PNG imagesやEWWW Image Optimizerなどの画像を圧縮するプラグインを入れておけば容量をあまり意識する必要はなくなりました。とは言ってもサイトをフルスクラッチで構築する場合やアプリで使用する画像などまだまだ画像を圧縮しなければいけない状況というのは多いと思います。
PNGはPhotoshopやIllustratorから書き出した画像ファイルでも上記サイトを使って圧縮すると大幅に容量を削減することができます。他にもJPEGやGIFアニメを圧縮してくれるサイトは存在しているものの、普段Adobe製品を使っていれば、あまり必要性を感じなかったので今回は掲載していません。
仕事で使っている場合は未公開の画像をWEB上にアップすることを禁止していることがあります。サイト上で圧縮するものでも一定時間で削除されますが、その場合はインストール型の画像圧縮ツールを使った方が無難かもしれないです。